「性を表通りに」株式会社TENGAに突撃インタビューしてきた

こんにちは。らぶりりーす編集長のあんちゃです。

強風で髪がワッサワサの中、しかめっつらで失礼します。

 

さて、わたしはいま東京都・中野坂上に来ております。

荒れ狂う風が吹く空の下、わたしはここへ何をしにきたのか。

 

そう、アダルトグッズ業界の異端児・株式会社TENGAへ突撃しにきたのです。

成人男性は誰しも一度は聞いたことのある(もしくはお世話になったことのある)「TENGA」。

 

なぜTENGAが生まれたのか・・・

そしてTENGAはどこへ向かうのか・・・

気になって仕方がない編集長は直談判でオフィスへ突撃してきました。

(※今回死ぬほど真面目な記事に仕上がっております)

 

TENGAに突撃インタビューしてきた

というわけで本日はTENGA社に突撃し、広報担当・工藤まおりさんにお話を伺いました。

株式会社TENGA 広報の工藤さん

 

「工藤さん、よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします」

※ちなみに工藤さんとあんちゃは同い年だったため、とても(いろんな意味で)話が盛り上がりました。

 

TENGAの活動とモノづくりの原点

まず現在のTENGA社の活動や、モノづくりの原点について根掘り葉掘り聞いてみました。

「TENGAさんといえば!あの!赤い!やつですよね!!!」

「そうですね。今まではメンズ用のレジャー商品(オナホールなど)の販売がメインだったんですが、現在はそれに留まらずセクシャルウェルネス分野(性の健康を促進する活動)での活動も積極的に行うようになりました」

 

「なるほど。ということは社員のみなさまは・・・日々下ネタが飛び交う環境下で商品開発をされているということでお間違いないでしょうか?

 

いえ、そんなことはないですね。弊社は”健全な性の認知”に向けてかなり真剣に取り組んでいるので、社内での企画会議やアンケート調査は必要なときに必要なだけ話し合うという雰囲気ですね」

「そうですか」

 

株式会社TENGAはびっくりするほど真面目な会社でした。ヨコシマな気持ちで質問してしまい本当に申し訳ない気持ちになりました。

 

創業のきっかけ

2005年に有限会社で会社を設立し、その直後に男性向けブランド「TENGA」を立ち上げオナホールの販売を開始。また2013年には女性向けブランド「iroha」も立ち上げるなど様々な活動を見せています。

 

「ところでTENGA社はそもそもなぜアダルトグッズの製造へ踏み切ったんでしょうか?」

「弊社社長の松本はもともと車の整備士として働いていたんです。しかし、勤めていた会社があまり利益が出ておらず、毎月の給料という形では貰えないこともあったそうで。
紆余曲折を経て中古車販売の会社に転職し、そこで松本はトップセールスマンとして活躍していました。
ただ、整備士時代に感じていた、モノづくりへの意欲が高まり、”新しいモノを発明して世の中に広めたい”という想いで34歳で退職し、独立するんです」

「なんと」

「で、”何をモノづくりするか”を考えているときにたまたま松本が入店したアダルトグッズの販売店で、当時のグッズには製造元や問い合わせ先などがちゃんと明記されておらず、疑問をもったんです。”なんで人間の三大欲求を満たすモノが特殊で卑猥なもののように扱われ、堂々と販売されていないのか”と」

「確かに・・・」

 

「そこから松本が自宅でアダルトグッズの製造・開発に2年間取り組み始め、軍資金が底をつき始めた2005年にやっとのことで有限会社を立ち上げ、TENGAカップの販売にこぎつけたんです」

「2年間自宅で作り続けるって尋常じゃない執念ですね・・・」

「松本も”この2年間が一番キツかった”と答えていました。その甲斐あってか、当時アダルトグッズの業界では5000個売れればヒット商品と言われていたときに、発売から1年でシリーズ累計出荷数は100万個を超えたんです

 

松本社長の度重なる試行錯誤と血のにじむような毎日の積み重ねがここまでの販売力になってきたんですね・・・。

 

女性のセルフプレジャーも一般的なものにしたい

「ちなみに工藤さんはなぜTENGAへの入社を決めたのですか?」

「わたしももともと”性の知識や情報がもっと正しく、オープンに語られるようになればいいのに”と思っていて、その想いがTENGAのコンセプトにすごく共感できたんです。女性だってもっと性を楽しんでいいし、女性がセルフプレジャー(=マスターベーション)してるからといって変な目で見られるのはおかしいなって思って」

ほんとうにわかる。ものすごくわかる。わたしもこういう恋愛メディアを運営していると変態だと思われるんですけど、”そんな生半可なもんじゃねーよ”と言ってやりたいですね」

 

TENGA社で働く社員のみなさんは誠実な人が多く、「アダルトグッズの会社だから変わっている人が多そうってよく言われる」と工藤さんも言っていたのですが、話を聞く限り本当に真剣にTENGAのコンセプトに共感して一人一人がモノづくりに携わっているんだなぁという印象を受けました。

 

世間の風当たりは少しずつ良好に

日本では特に「性産業」に対してはネガティヴなイメージを持つ国。

そのなかで革新的に商品を作り続け、世の中に広めているTENGAさんも、きっと世間での風当たりは強かったのではないでしょうか。

 

「やっぱり創業から現在通して、世間の風当たりが強いと感じたことはありましたか?」

「そうですね。やっぱり”アダルトグッズの会社”と言うと白い目で見られることもありますね。」

「そういった性産業へのイメージはどうすれば払拭できるんですかね〜」

「ただ最近は少しずつ受け入れてくれる雰囲気も広がっていて、いまではドラッグストアや雑貨店でもTENGAを店頭に置いてくれるところも増えましたし、メディアで露出する機会も増えたのはありがたいですね」

 

きっとネガティブなイメージが少しずつ薄れてきたのもTENGA社の真摯な努力の賜物なんだろうなぁとわたしも納得。こういった雰囲気が広がっていくのは一消費者としてもすごく嬉しいですね。

 

TENGAの販売数は右肩上がり

現在も90種類以上の商品を展開し、どんどん販路を拡大している同社。10年以上もTENGAの販売に尽力し、少しずつその地位を確立してきているように思います。

 

「男性向けブランド”TENGA”を発売してから10年以上経ちますが、ぶっちゃけ販売数は伸びているんですか?」

「おかげさまでずっと右肩上がりですね。ありがたいことに創業から10年間、一度も赤字になることなく販売数を伸ばしています

「SUGEEEEE天才かよ」

「ありがとうございます」

ちなみに現在は海外42カ国で販売され、累計の販売数は5200万個以上とのこと。

 

「2013年には女性向けブランド「iroha」も始まっていますよね。男性向けに留まらず女性向けグッズの発売に踏み切ったのはなにかきっかけがあったんですか?」

女性向けセルフプレジャーグッズ「iroha」

「もともと社長の松本が創業時から女性向けグッズの販売も構想していたのですが、”女性のものは女性が中心になった開発すべきだ”という考えで、開発までは踏み込まなかったんです。 2011年頃から、女性社員が増えるようになって体制が整ったので開発がスタートしました」

「商品の企画や開発は女性社員の方が中心に携わったんですね〜。確かに商品を見ても細かい配慮がされてるなぁと関心しました」

※女性向けブランド「iroha」の詳細は第2弾のインタビュー記事をご覧ください!
>>「女性もセルフプレジャーを」株式会社TENGAに女性向けグッズ”iroha”誕生秘話を聞いてきた

 

「ちなみにわたしがいま着ている”テンガTシャツ”やマグカップ・トートバッグなどの一般グッズの展開も積極的にされてますが、このグッズ販売にもなにか戦略があるんですか?」

 

 

「Tシャツやマグカップなどを通して、ブランドにより親しみやすさを感じてもらう、ブランドのファンになっていただくという目的があります」

「・・・いましばらく回答考えましたね?」

 

さまざまなグッズ作りにも情熱を注ぎながらもおちゃめな遊び心も持ち合わせている素敵な会社ですね。

 

”セクシャルウェルネス(性の健康)”を世界へ

現在はアダルトグッズの販売にとどまらず、性の正しい知識や病気への予防促進を目的とした「TENGAヘルスケア」も2016年に設立した同社。また同年にはアメリカや台湾・韓国などでの支店設立など海外進出も果たしています。

 

「今後アダルトグッズの製造だけでなくいろんな分野での挑戦が始まりそうですね」

「そうですね。今後は医療分野との提携も積極的にしていこうと動いています。たとえば今だと射精障害の治療としての活用や、前立腺がんの手術による全摘出後のリハビリ、身体障害者用の自助具開発なども行っています」

 

「2016年には株式会社TENGAヘルスケアも設立されましたが、ここでも医療や教育の現場で活動することを考えているんですか?」

「はい。”性の悩みや問題を解決する社会へ”というコンセプトのもと、上記の活動に加えて妊活支援や性教育の促進も行っていきます」

 

 

 

「アメリカや台湾、韓国などにも支店を作るなど、海外での活躍もめざましいですよね。TENGAブランドはどこまでいってしまうのでしょうか?」

「今まで海外は代理店経由で販売していましたが、今後はメインマーケットである欧米東アジアで直販に力を入れていこうと思っています。 また、インドやブラジルといった新興国にも参入したいと思っています」

「ゆくゆくは全世界へ・・・」

「今でも全世界42カ国で販売をしているのですが、まだ世界での認知度が低いのでそこを広げていきたいです。 特に、ヨーロッパやアメリカの方だと日本とは逆で”男性のマスターベーションは恥ずかしい”という風潮が大きいんですよね。 だからまず、文化を変えていかなければならず・・・。障害は大きいですが、各国に合ったマーケティング活動を行っていき、少しずつ浸透させていきたいです」

 

 

勢いが止まらないTENGA社。今回お話を聞いて、あらためて並々ならぬ熱意と強い信念が伝わってきました。

「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」。

そのコンセプト通り、TENGAはこれからの性に対する意識と認知をめざましく変えていくのだろうと、わたしも確信させられる時間でした。

 

広報の工藤さん、ありがとうございました!

 

>>TENGA公式サイトはこちら

 

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